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【実話】映画「ホテル・ムンバイ」あらすじやレビュー、評価からキャストまで一挙紹介!

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今回ご紹介する映画は、2008年にインドのムンバイで起きたテロ事件を題材にしたものになります。

実話に基づいたアンソニー・マラスが監督を務めた話題作です。

早速、あらすじやレビュー、どのような実話だったか紹介していきます。

『ホテル・ムンバイ』あらすじ・ストーリーについて

(引用元:YouTube)

タージマハル・ホテルの給仕であるアルジュン。

職場はインドを代表する高級なタージマハル・ホテル。

アルジュンはシーク教徒で妻子がおり、さらに妻は妊娠中です。

その日彼は遅刻してしまいます。

革靴を忘れボスに怒られながらも、どうにか勤務開始できそうです。

その時、ムンバイの街は大規模な同時多発テロが起ころうとしていました。

突然始まった容赦ないテロ攻撃に、ホテルに逃げてきた人達。

そこから息を呑む、いやむしろ息を止めるようなテロとの戦いの幕開けです。

突然テログループに占拠されてしまったタージマハル・ホテル。

宿泊客の中には、赤子を連れた夫婦とベビーシッターもいます。

見つかれば即殺されかねない中、緊迫の脱出劇が始まります。

『ホテル・ムンバイ』感想・レビューについて

ホテル・ムンバイの一番の見どころは、その度肝を抜く リアリティの高さです。

現場となったタージマハル・ホテルにも宿泊したりと、監督・キャストも、リアリティを追い求めています。

見ていて感じるのは、まるで自分もその場で人質になったかのような、張り詰めた息苦しさと最大限の恐怖です。

監督やキャストが伝えたかったことは、ただ正義と悪という単純な物語ではありません。

楽しませることが目的だけの映画ではないのです。

無差別テロは、殺人を伴う決して許してはいけない行為です。

しかし、殺戮を行うテロ側の人間も、ただ悪人とだけでは語れません。

テロの実行犯達もどうしようもない環境・貧困から、生き方を見失い、ぶつけようのない焦りと怒りを内に秘めています。

もはや洗脳に近い状態で、自分の行いは正しいと思い込み、罪のない人々を殺していくのです。

一方ホテルの従業員達はどうでしょう。

タージマハル・ホテルを愛し、自分の仕事に誇りを持って生きています。

そんな当たり前の日常から、一気に銃声の響く無差別テロの中に引きずり込まれるのですから、恐怖や絶望は計り知れません。

何よりこれが実際に起こったテロ事件だということが、一番の恐怖でしょう。

アルジュンにも大事な家族がいるので、死ぬわけにはいきません。

それでも選んだホテルマン達の尊い選択を、その決意を後々思い出すと、衝撃と感動が押し寄せるでしょう。

主人公アルジュンは、宗教上の理由から頭にターバンを巻いています。

このターバンを外すシーンがあるので、見逃さないようにしてください。

客から不快に思われても、外さなかった大事なターバンをなぜ脱いだのか。

そこからもアルジュンやホテルマン達の持つ、尊い信念が見えてくるでしょう。

ホテルの宿泊客を守ろうと、料理長らが団結するのには胸にぐっとくるものがあります。

この料理長オベロイは実在の人物です。

アンソニー・マラス監督は彼に会いに行っています。

また、実際のホテルの外観を映像に使ったり、テロ側のキャストと人質・ホテル側のキャストを合わせないようにするなどの工夫もされています。

そうやってリアリティはもちろん、この映画を通して観る側へ伝えたい重要なメッセージも、徹底的に追求していったのでしょう。

『ホテル・ムンバイ』の評価について

ホテルムンバイとTwitterで検索してみると、観て良かった・一番考えさせられた・涙が止まらなかったという讃辞が並びます。

ですが、気になるのは疲れたという感想がちらほら見られることです。

その理由は、ずばり共感と恐怖です。

映画の完成度が非常に高い為に、ホテル・ムンバイの世界に引き込まれてしまうのです。

自分がテロの標的になり、お客様を命がけで救うことになる展開に、どっと疲労が押し寄せます。

命を落とすかもしれない状況で、他人を救い無謀とも言える脱出を、ある意味体験することになるのです。

映画の緊迫した2時間を過ごした観客は、感動と共に疲労を味わうことになるでしょう。

『ホテル・ムンバイ』の実話について

この映画は、実際のテロ事件を元にしている為、非常にリアルで衝撃的な内容です。

主要な人物なんていないのです。

全員があの日そこにいたであろう、一人一人の人間なのです。

映画の世界ではありますが、全員本当にリアルと言ってもいいでしょう。

犯人達の顔も、よくある殺し屋の顔ではないのです。

ごく普通の青年が銃を構えているのです。

まだ少年に近い者もいます。

そんな普通の若者達は指示されるまま、次々に人々を殺めていくのです。

自分達は正しいと思い込んでいるテログループから、宿泊客を守るホテルマン達の実話です。

タージマハル・ホテルでは6回爆発があり、32名の命が奪われています。

『ホテル・ムンバイ』出演者・キャストについて

デヴ・パテル/アルジュン

アーミー・ハマー/デヴィッド

ナザニン・ボニアディ/ザーラ

ティルダ・コバン=ハーヴィー/サリー

アヌパム・カー/オべロイ料理長

ジェイソン・アイザックス/ワシリー