イエスタデイ映画2019のあらすじから感想や評価、キャストまで紹介

映画「イエスタデイ」は、2019年のイギリスのコメディ映画です。

ビートルズが消えてしまった世界で、唯一その曲を知る存在となった1人のシンガーソングライターについて描かれている映画です。

面白くも楽しいビートルズファンだけでなくても楽しめる内容になっていますよ。

「イエスタデイ」映画のあらすじ・ストーリーについて

現代のイギリスの、海辺にある小さな町から物語は始まります。

その町に住む主人公・ジャックは、元音楽教師の売れないシンガー・ソングライター。

マネージャーは、幼なじみのエリー。

しかし、彼女は中学校教師で、本業とマネージャーの二足のワラジです。

エリーはマネージャー兼ドライバーとして献身的にジャックを支えますが、全くの鳴かず飛ばずで、ジャック自身も夢を諦めかけていました。

そんなある日、世界的な規模で12秒間の停電が起こります。

その時ジャックは、不幸にも交通事故に遭い、昏睡状態に陥ってしまいました。

その後、無事に回復したジャック。

しかし、世界は変わっていたのです。

ジャック以外の誰一人、史上最も有名な音楽グループ「ビートルズ」を知らない世界になっていました。

ビートルズの曲を弾いても、絶賛されるものの、誰もが「初めて聴いた」と言う。

インターネットで調べても、ビートルズの検索結果は何も出てこない。

世界中の誰も、ビートルズを知らない…。

そこで、ジャックはこれを利用して、ビートルズの曲を自分の曲だと偽って、音楽業界でのし上がろうとするのです。

そこから始まる、彼の飛躍的な活躍。

そして同時に触れることになる音楽の苦悩、人生の方向性、本当に大切なもの…。

音楽業界で成功したい男が、他力でそのチャンスをつかむとき。

いったい何が起こるのか？

誰もが知っているビートルズを背景に、一人の男の人生を描いていきます。

「イエスタデイ」映画の感想・レビューについて

映画サイトに寄せられているレビューを見ると、割と評価が高いようです。

「Yahoo!映画」の口コミは、星4.12 点、口コミ数1,766件とかなり関心が高そうです（2019.11.11現在）。

そこに書かれているレビューは、賛否両論あります。

とにかくビートルズの曲が流れるので、ビートルズファンにはたまらなさそうです。

でも、その曲の配置や長さに不満があるという意見もあります。

ストーリー自体は、ビートルズのメンバーにがっつり絡んでいるわけではないので、ビートルズのファンでなくても問題なく楽しめるようです。

「イエスタデイ」映画について

ビートルズの楽曲を使って、ジャックは次第に話題となり、地元のテレビ番組での出演をきっかけに、どんどん有名になります。

その名はイギリスを超え、ロサンゼルスで大手と契約を結ぶまでになります。

ちなみに、この時点で、今まで支えてくれていたエリーは本職の関係でマネージャーではなくなっています。

その後、ジャックは偶然エリーと再会し、エリーへの自分の気持ちに気づきますが、エリーに「今のあなたとは一緒にいられない」と拒否されてしまいます。

ジャックは失意のまま仕事を続け、音楽業界では成功していきますが、その中でビートルズの存在を知っている人間に出会ってしまうのです。

しかし、彼らはジャックを責めるどころか「君はビートルズがいない世界で、その楽曲を世界に広めてくれた」と感謝します。

その二人から、ミュージシャンになっていなかったために、暗殺を免れたジョン・レノンの存在を知らされます。

ジャックは、レノンに会いに行くことにします。

そこでジャックはレノンと語り合い、人生の幸せについて自分なりの答えを出します。

ロサンゼルスに戻ったジャックは、エリーに改めて告白。

さらに、これまで自作としていた楽曲は、「ビートルズ」の楽曲であることを全世界に公表します。

そして、インターネット上で楽曲を無料で公開し、世界にその名曲の数々を広めたのです。

音楽業界での成功を全て捨て、ジャックはその後教師に復職し、エリーと結婚します。

2人の子どもも授かり、彼が見出した幸せな人生を送っていくのでした。

「イエスタデイ」映画の評価について

イエスタデイの評価を知りたいあなたへ。

「Yahoo!映画」の口コミを見ると、映画全体の評価は比較的高めです。

星4.12 点、口コミ数1,766件（2019.11.11現在）。

その評価の内容を見てみると、「ビートルズの曲がたくさん聴けて最高！」というものと「ストーリーは無難」というものが大半でした。

ビートルズファンはその楽曲がたくさん映画の中で使われていることを手放しで喜んでいるようですが、それがフルコーラスではないことや、こじつけて流しているような感じを受ける人もいるみたいです。

数多くの楽曲を使うとなると、著作権の使用量の関係や、使用時間が限られてしまうのかもしれません。

ストーリー展開は、特に奇抜なものではなく、無難にまとめられているようです。

舞台はパラレルワールドですが「うまく使いこなせていない」という意見や、「無難すぎて退屈してしまう」という意見もある一方で、「心が温まる」など、肯定的な感想も目立ちました。

この評価から推測すると、イエスタデイは「ビートルズの楽曲をゆったりと楽しめる物語」と言えそうです。

楽曲の使用方法に不満がある方もいるようですが、そこは「ビートルズの様々な曲を映画の間中聴ける」とも捉えることができます。

ビートルズのファンはもちろんのこと、ビートルズ世代や、よく聴いた経験のある人には、きっと青春の思い出として懐かしめるのではないでしょうか。

過ぎ去った青春時代を感じるって、大切な時間ですね。

また、ビートルズをあまり知らない世代には、その素晴らしい楽曲を知る大変良い機会なのだと思います。

若い世代だと、題名にもある「Yesterday」とか、TV番組「なんでも鑑定団」のテーマソング「HELP！」くらいしか知らないかもしれません。

この映画を観れば、世界で一番有名なグループの曲にたくさん出会えるというわけです。

一方、ビートルズの楽曲に手を入れたせいか、物語は平凡になっているようです。

これには色々な見方があるのでしょうが、私はそれで良いのだと思います。

この映画は、恐らくビートルズの素晴らしさを伝えたいのでしょう。

もし物語が複雑になってしまったら、観客は物語を追うことと、楽曲を聴くことを両立しなければなりません。

そうすると、両方とも隅々まで楽しまなかったり、中途半端な理解になってしまったりするのではないでしょうか。

特につじつまが合わない展開ではなさそうですし、安心して物語を楽しみながら、ビートルズの世界を満喫できるという、むしろ絶妙のバランスをとっているのだと思います。

また、注目すべきは楽曲やストーリー展開だけではありません。

「イエスタデイ」映画の出演者・キャストについて

ジャック・マリック：ヒメーシュ・パテル【売れないミュージシャン。元教師】(幼少期)：カルマ・スード

エリー・アップルトン：リリー・ジェームズ【ジャックの幼馴染でマネージャー兼運転手。中学の数学教師】(幼少期)：ジェイミー・コルマー

ロッキー：ジョエル・フライ【ジャックの友人。教師として仕事の都合で、モスクワについていけないエリーに代わり、ローディーに任命された】

デブラ・ハマー：ケイト・マッキノン【やり手のマネージャー】

エド・シーラン：エド・シーラン【ジャックに目を付けた人気ミュージシャン】

キャロル：ソフィア・ディ・マルティノー

ルーシー：エリス・チャペル

ニック：ハリー・ミシェル

ウェンディ：カミーユ・チェン

ギャビン：アレクサンダー・アーノルド【地元のレコーディングエンジニア】

ジェームズ・コーデン：ジェームズ・コーデン【トーク番組の司会者】

ジェッド・マリック：サンジーヴ・バスカー【ジャックの父】

シェリア・マリック：ミーラ・サイアル【ジャックの母】

テリー：カール・テオバルド

レオ：ジャスティン・エドワーズ

リズ：サラ・ランカシャー

マイケル・キワヌカ：マイケル・キワヌカ

ジョン・レノン：ロバート・カーライル